緞通の作業工程
ひだまり庵"五牡丹"作成開始
いよいよ新しい緞通にかかります。
ここまでの準備が大変なのです。
文様を選んで、図面の準備して、
糸の準備して、縦糸に糊づけして、
織機に糸を張って、その他諸々・・。
確か、糸の準備が終わったのは夏ごろだったっけ?
織機の向うに古緞通の五牡丹がかかってます。
正面にぶら下がってるのが図面全体図。
古緞通と同じ文様だけど色は違います。
2人であぁだこぅだ言いながら、
糸を選んだのですが、
緞通の色は出来上がってみるまで、
正確にはわからないので、
(糸だけで見てるのとずいぶん違うのです・・)
どんなかんじになるか、わくわくドキドキ。
糸染め
人手のある時にと、ウコンの葉で糸染め。
知り合いが大量に乾燥させて
届けてくださったウコンの葉を煮出します。
下の鍋の中身が第1液。
もう1回煮出して第2液をとります。
生成り糸を入れて色染め中。
緞通に使うのは木綿糸なので、
絹やウールと比べて色が入りにくくて、
処理がちょっとややこしいのです。
一人前になるのに10年
私はとても不器用なほうで、5年前初めて鋏を握った時は、
「なんか変」って先輩に言われました。
だって握り鋏ってそれまで使ったこと無かったし・・。
(マジです、学校の家庭科で雑巾縫ったときは先生が絶句してました)
その分根気だけは人一倍あるほうで、
一日中織機に向かっていても飽きることがないのが取り得。
(飽きる前に目とか肩とかが限界になります・・)
でも雨がシトシト降り続く中で鋏を使っていると時々ため息が出てしまう。
地摘みといって、手の感覚だけで全面を厚さ5mm程度に
滑らかに切って整える作業があるのですが、
これがなかなかうまくできません。
そんな時には「あと5年」と呪文をとなえることにしています。
1人前になるのに10年掛かると最初に言われたので、
今5年目だから、あと5年は猶予があるわけです^_^;
でも呪文の効き目は年々減っていきますからねぇ。
今日は朝からお日さまが出て、やる気も満々!
では今から作業始めてきます。
夜なべ仕事
「杼」です。
昔の品を真似て手作りしています。
"ひだまり"さんのところには竹林があるので、
冬場に竹を切ってきて、いろんな小道具を作ってくれます。
「杼」以外にも織機に必要な部品は竹で作られていることが多くて、
けっこう大量の竹が必要です。
現在では他の素材を使ってもよさそうなものですが、
試してみてもやっぱり竹が一番具合がよいようです。
昨日の夜はサッカーを見ながら、「杼」にヤスリをかける夜なべ仕事。
ちょっとカーブがきつくて滑りにくかったので調整です。
機作り完了
やっとのことで、
縦糸張り終わって、
これで機作り作業完了。
あとは織り始めるだけです。
でも、
明日からちょっと京都で息抜き。
来週から頑張ります。
作業中
今日も好いお天気で、敷き伸し日和。
ひだまり庵でもひぐらし庵でも、
最後の作業中です。
この緞通はずいぶん昔のですが、
裏の結び目が揃っていて、
とってもカッチリしています。
まだ湿り気が残っているうちに、
長年経って、糸が乱れたり、
飛び出してきてる部分を、
ピンセットを使って整えていきます。
もうすぐ織機納入
ひぐらし庵で使う織機が
いよいよ最後の仕上げ作業中です。
作っていただいている赤穂建具さんへ、
納入の打ち合わせに行ってきました。
この織機でお終い、
と言われてる社長さん。
もう、そろそろお年なので、
余力は今まで20台以上作った織機の
メンテナンスに回すそうです。
染織職人も、鋏職人も地元にいなくなり、
織機作ってくれる人もいなくなったら、
これからの織り手はどうなるんかなぁ。。

発注してから完成まで
1年近くかかった原因の部材
じっくり乾燥させないと
使ってるうちにヤセて?
ひずみが出るそうです。
これは8ヶ月以上も倉庫で寝かされてました。

織機に使う木材は
正目の上等な木じゃなくて、
節のある木の方が丈夫でよいそうです。
緞通作りはかなりの力仕事で、
織る方もしんどいけれど、
織機も大変です。